御所の5つの宝

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御所の5つの宝

「湯」「人」「酒」「薬」「神」

深い歴史とさまざまな文化を有する御所には、
大切にしたい財産があります。

かつて御所市内には7つの銭湯があったとされていますが、2017年には、市内最後の銭湯・新産湯温泉が廃業し、まちから銭湯がなくなりました。そんな御所で、まちの人々が集える場所をつくりたいという思いから始まった銭湯「御所宝湯」の復活。創業当時の雰囲気を感じながら、豊かなお湯を心行くまで味わうことができます。

江戸時代に盛んだった伊勢神宮への「おかげ参り」。その道中の御所まちでは、全国に類をみないほどの手厚い「おもてなし」が行われていたという歴史が残っています。旅人が御所まちに立ち寄り、宿泊・食事・お風呂の振る舞いを受ける。そのDNAはいまもなお受け継がれ、ここ御所は、訪れる人を暖かく迎え入れてくれます。

日本酒発祥の地とされる奈良。その南西に位置する御所市には、全国に名を馳せる3つの酒蔵があり、金剛葛城山系の伏流水を使用し、酒造りが脈々と受け継がれてきました。「篠峯」の千代酒造、「百楽門」の葛城酒造、そして「風の森」で知られる油長酒造。真面目に酒造りに向き合う蔵人たちの真摯な想いが、御所の酒造りを支えています。

御所「吉祥草寺」を出生の地とする修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)は、そこからほど近い葛城山麓で、良薬として知られる陀羅尼助(だらにすけ)の製法を、教え伝えたとされています。その製法は1300年の歴史を越えて受け継がれ、和漢薬の発祥とも言われる伝統薬となっています。

大和の大豪族・鴨一族の発祥の地とされる御所。市内には「鴨」を冠する神社も多く、鴨氏が祀った神々が広く存在すると考えられています。「かも」は「かみ」と同源で、「かもす」という言葉から派生し、神の「気」が放出するさまをあらわし、平和を愛する一族は、行く先々で人々に受け入れられ、鴨社を建立していったと伝えられています。